月別アーカイブ: 2014年5月

お経を飲み込んで病気を治す?

ありがたい経文の中の字を切り取って飲み込むと病気が治る

古筆の効用として信じられていたそうです。
古筆とは、古人の筆跡、特に平安時代から鎌倉時代にかけて書かれた和様書道のすぐれた筆跡のことです。

現代から考えると非科学的なことではありますが、昔、一部地域で真剣にそんなことをしていたらしいのです。
おそらく多くの人が古筆の経文で実際に治っていたのでしょう。
信じる力といいますか、思い込み力ってものすごいパワーですね。

埼玉県の慈光寺にある「小水麿願経」もそんな例のひとつです。

この地方では最近まで病気になると、この経文の何字かをいただいて、1字ずつ洗って服する(飲み込む)習慣がありました。
比較的最近まで行われていたということですから驚きです。

このように経文の字を服することは室町時代ごろから特に盛んになったらしいのです。

現在、東京国立博物館にある資料で、円珍(智証大師)が歌人の遍昭にあてた書状は、その日付の下の署名がなくなっています。
署名は「山中小生円珍」とありましたが、鎌倉時代に護符(各種の災厄をよけ、幸運をもたらすと信じられているもの、お守りのようなもの)にするために切り取られた旨が資料の末尾に記されています。

このような特殊な例に限らず、古今集の1ページ分なり、写経の数行を切って幅とし、そばにおいて鑑賞したり仏心にひたることも、古筆の効用の1つといえます。
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~書道ライフを快適・豊かに~
書道用品専門店 大阪教材社
599‐8272大阪府堺市中区深井中町1994‐3
盛喜 一輝 KAZUTERU MORIKI
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書道をはじめれば性格がわかる?

筆跡心理学ってご存知ですか?
書かれた文字を分析して、書き手の個性を知るための学問です。

「書は人なり」の言葉通り、筆跡には書き手の心理状態や性格が表れるそうです。

例えば、同じ漢字を3回書くように指示された場合、特に意識しないで大きな乱れなく一定の文字が書けると思います。

よく考えたらこれってすごいと思いませんか?

これは、文字を書く行動が潜在意識に任されているからだそうです。

潜在意識には好き嫌いや不安などの感情、遺伝的なもの、体験が蓄積された「思考習慣やイメージ」
などがあると言われています。
日常の中の行動は、ほとんどが無意識の部分、つまり潜在意識に任されていて、特別に意識しなくても間違いのない行動が出来るようになっているのです。

例えば、「今日は休みだから13時に書道教室に行こう」と思っても、出かけるまでの準備は、ほぼ無意識のうちに行われています。

言葉や行動は意識でコントロールされているため、社会的に許容されない欲求は抑えられて出てきません。
但し、、抑える力が弱くなっているとき(泥酔状態、焦っているとき)には深層心理にあるものが表に出てきます。

書道するとき、字を書くという行為も深層心理の欲求がストレートに表れるそうです。
そこで、筆跡のありようを観察すれば、その人の深層心理の一面(普通は見ることのない内面)がわかるのです。
書道で筆跡鑑定
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硯の水巖とは?

お客様よりいただいたご質問です。

硯に関して、中国の硯・端渓硯などのご紹介ページで水巖と書いているものがあります。
これはどういう意味ですか?という内容です。
水巖には2つの意味があって使われます。
まずは老坑を意味するものです。

老坑水巖などと言います。老坑という呼び方は明代以降のもので、それまでは水巖と呼ばれていたんです。

もう1つは、常に水に浸っているような状態にある石を水巖と言います。
老坑以外にも、麻子坑や坑仔巖にもそういう場所があり、これも水巖と言います。
水巖老坑

 

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自分の部屋に飾りたい書画

たとえ興味があったとしても、なかなか踏み入れづらいのが書道、書画の世界ではないでしょうか?

でも、それは服を一着手に入れるのと案外変わらないものです。
書道経験者など先達の意見に耳を傾けながら、自分が気に入ったものを見定め、愛着を持って接してみてください。
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宮本武蔵の花鳥画

無双の剣豪として知られる宮本武蔵は、画人としても一流でした。
剣の技術を極めるために、武芸だけでなく諸芸を学ぶ必要性を説いた武蔵は、禅の素養もあってか素晴らしい水墨画を数多く残しています。
武人武蔵にしか描けなかったであろう独特の魅力にあふれています。

宮本武蔵の作品には、鳥と草木との構図が多くみられます。
描かれた鳥の種類は、鵜・雁・カワセミ・カラス・鴨・鳩・モズ・雀・ひよどり・鶏・燕・鷲e.t.c
草木の種類は、梅・枯れ木・蓮・柳・葡萄・梅など

武蔵の花鳥図は伝統を踏まえて描かれていますが、自然に対する武人ならではの観察眼を感じます。
その点にこそ、武蔵作品の最大の魅力があるのではないかと思うのです。

武蔵が描いた画の中でも個人的に最も好きなのは枯木鳴鵙図です。
宮本武蔵 枯木鳴鵙図

偶然にも近所の美術館(和泉市久保惣記念美術館)に所蔵されていたので、複数回観ていますが、何度観ても飽きることがありません。

細い幹とわずかな枝を残した枯木にとまるモズ。
動きの無い静寂のようですが、散りのこった葉は揺れているようにも見えます。
その枯木には這い上がろうとする一匹の虫。
モズの鋭い眼とくちばし、とがった爪は獲物を狙う気迫に満ち、作品全体に緊迫感があります。

この作品を見つめていると、モズが武蔵自身にも見えてきて、空想の世界に引きずりこまれ、目を離すことが出来なくなります。