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古筆で使われている料紙の原料

歌集が書写されている料紙の原紙は、国産のものでは「雁皮紙がんぴし」が多いようです。

「雁皮紙」の特徴は墨がにじむことなく、墨をほとんど浸透させません。
ですから、本のように1枚の紙の両面に書写するのには、最適ということになります。
紙面が柔らかなので、小さな文字でも大丈夫なのです。
大量の情報を書き込めるという点で大変重宝され、多くの歌が入っている歌集などにピッタリの紙です。

雁皮は山野に自生していて栽培が難しい植物なので、類似的な植物として「三椏みつまた」が市場の量産には適しています。
日本のお札やかな用紙として使う改良半紙は三椏が使用されています。

一方、古文書類には「楮紙ちょし」が使われていました。
楮こうぞは強靭で、墨をよく吸収し、紙の表面は荒いという雁皮紙とは正反対の性質を持っています。
一般生活では障子紙として見かけます。

雁皮紙と楮紙はその性質をいかして、書写する用途で使い分けてこられました。

歌集を写す紙の原紙は初めの頃は雁皮紙100%でしたが、調達の都合などで楮を混ぜる場合もあります。
楮だけでつくる場合は、雁皮に似せるために紙を打ったり、イノシシの牙な玉でならしたりして紙面を平滑にします。
にじみ止めするためにドウサを引いたりする場合もあります。

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盛喜 一輝 KAZUTERU MORIKI
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