小野道風の書

小野道風は和様の祖として、藤原佐理・藤原行成とともに三跡の1人として名高い能書家です。


三体白氏詩巻
 白楽天の詩集「白氏文集」の巻53の中の6首「題新居寄宣州崔相公」「池西亭」「吾」「秋晩」「」「」を楷書・行書・草書の三体で、各々2首あて揮毫したものです。
各体とも1字1字が着実な筆致で書き進められており、正確な書法で模範的な書風です。

玉泉帖 律詩を4首選んで書写したもの巻子本に仕立てられ、巻首に「玉泉南澗花云々」とあることからこの名
はじめは行書の単体で書かれていますが、次第に草書が混じり連綿を交えて、狂草に近いものまで現れます。

中国唐代の詩人白居易の詩文集「白氏文集」が平安朝の人々に愛好されていました。
白詩を朗詠する流行は、書写することにも発展し、名筆家が手本として書写するようになります。