書家 文徴明という人

書道
投稿日:2014年3月1日

文徴明が生きた時代は日本で言えば、8代足利義政の時代から13代足利義輝の時代まで。

当時生活していた蘇州は経済的に潤っており、文芸方面でも豊か、いわゆる文人というタイプの人物が多数排出されていました。

この頃、この地域の代表的な存在が文徴明です。
詩人、書家、画家という限定された専門家ではなく、詩文も出来て書もかけ、画も巧みであるという三絶。

文徴明は若い頃は書が下手であったようですが、絶え間ない努力の結果、習熟と作意によって大成した書家です。

董其昌は、文徴明の書に対して、
習熟によってえた作意の書は十分に表現することができたが、卒意の書の域までに達し得なかったことが面白みに欠けていると評価していました。
芸術書というよりは、実用書としての最高峰を極めた人と言えると思います。

文徴明の作書態度は、どんなときでも書をいい加減に書くということはなかったそうです。
人に送る手紙でも、少しでも気に入らない字があれば、何度でも書きなおすことをいとわなかった実直な人でした。文徴明の書