九成宮醴泉銘の特徴や臨書の書き方

書道
投稿日:2014年6月27日
九成宮醴泉銘 楷書の古典

九成宮醴泉銘の特徴や臨書の書き方

書道を習うには、まずは楷書体からはじめることをおすすめいたします。
日常的に使用するのは、ほとんどが楷書体だからです。
楷書体の字形は、その他の書体(行書・草書・篆書・隷書)よりも親しみがあり、読みやすい、形もシンプルで変化が少ないことが最も普及している理由でしょう
その楷書体の書法を学ぶには、欧陽詢の作、特に九成宮醴泉銘が最適です。

  1. 九成宮醴泉銘の読み方は?
  2. 九成宮醴泉銘の作者は?
  3. 九成宮醴泉銘の特徴 臨書のポイント
  4. 九成宮醴泉銘 全文

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九成宮醴泉銘の読み方は?

九成宮醴泉銘は、「きゅうせいきゅうれいせんめい」と読みます。

九成宮醴泉銘の作者は?

九成宮醴泉銘は、欧陽詢(おうようじゅん)です。
欧陽詢は、初唐の書家で初唐四大家の1人です。
詳しくは、欧陽詢の書風や特徴、人物像は?をご覧ください。

九成宮醴泉銘の特徴 臨書のポイント

  • 楷書の極則
  • 厳正な結構
  • 強い筆力
  • 不即不離

九成宮醴泉銘は、欧陽詢が皇帝の命によって書いたものです。
特に心を込めて揮毫したものだけあって、美しく整っています。
欧陽詢作の中では、字が比較的大きく、形も最も整っています。

結体は、ゆったりしています。
画の間隔や長短は一律になっていないのに、全体としてバランスがとれています。

画数の多い字は、短い画をつめて長い画をのばし、画の入り組んだところは、均衡が整った中にもうまく変化がついています。

九成宮醴泉銘の文字は、やや縦長です。
点画は、他の古典と比べると、変化や動きはあまりなく、シンプルです。
横画は、切り込むように起筆をいれて反り返るような線で書く横画に特徴があります。
太さは、右に行くほどやや太めです。
縦画は、直線に近いですが、向かい合う線が内側に反り返るような形が特徴です。これは背勢と言われています。
頭部が大きく力強く、脚部はあまり太くありません。
左はらいは、ゆるみなく力強いです。
右はらいは、直線的であまり抑揚なく、はね出しは短めで鋭く重みがあります。
ハネに関して、縦画のハネ、風がまえの右下にあるようなハネは、短く力があり鋭いです。
字形 九成宮醴泉銘の字形は、一般的に右上がりです。

九成宮醴泉銘 全文

秘書監檢校侍中鉅鹿郡公臣魏徵奉敕撰。維貞觀六年孟夏之月。皇帝避暑乎九成之宮。此則隋之仁壽宮也。冠山抗殿。絕壑為池。跨水架楹。分岩聳闕。高閣周建。長廊四起。棟宇膠葛。台榭參差。仰視則迢遞百尋。下臨則崢嶸千仞。珠璧交映。金碧相暉。照灼雲霞。蔽虧日月。觀其移山回澗。窮泰極侈。以人從欲。良足深尤。至於炎景流金。無鬱蒸之氣。微風徐動。有淒清之涼。信安體之佳所。誠養神之勝地。漢之甘泉不能尚也。皇帝爰在弱冠。經營四方。逮乎立年。撫臨億兆。始以武功壹海內。終以文德懷遠人。東越青丘。南逾丹徼 。皆獻琛奉贄。重譯來王。西暨輪台。北拒玄闕。並地列州縣。人充編戶。氣淑年和。邇安遠肅。群生咸遂。靈貺畢臻。雖藉二儀之功。終資一人之慮。遺身利物。櫛風沐雨。百姓為心。憂勞成疾。同堯肌之如臘。甚禹足之胼胝。針石屢加。腠理猶滯。爰居京室。每弊炎暑。群下請建離宮。庶可怡神養性。聖上愛一夫之力。惜十家之產。深閉固拒。未肯俯從。以為隨氏舊宮。營於曩代。棄之則可惜。毀之則重勞。事貴因循。何必改作。於是斫雕為樸。損之又損。去其泰甚。葺其頹壞。雜丹墀以沙礫。間粉壁以塗泥。玉砌接於土階。茅茨續於瓊室。仰觀壯麗。可作鑒於既往。俯察卑儉。足垂訓於後昆。此所謂至人無為。大聖不作。彼竭其力。我享其功者也。 然昔之池沼。咸引谷澗。宮城之內。本乏水源。求而無之。在乎一物。既非人力所致。聖心懷之不忘。粵以四月甲申朔旬有六日己亥。上及中宮。歷覽台觀。閒步西城之陰。躊躇高閣之下。俯察厥土。微覺有潤。因而以杖導之。有泉隨而湧出。乃承以石檻。引為一渠。其清若鏡。味甘如醴。南注丹霄之右。東流度於雙闕。貫穿青瑣。縈帶紫房。激揚清波。滌盪瑕穢。可以導養正性。可以澄瑩心神。鑒映群形,潤生萬物,同湛恩之不竭。將玄澤於常流。匪唯乾象之精。蓋亦坤靈之寶。謹案。禮緯云。王者刑殺當罪。賞錫當功。得禮之宜。則醴泉出於闕庭。鶡冠子曰。聖人之德。上及太清。下及太寧。中及萬靈。則醴泉出。瑞應圖曰。王者純和。飲食不貢獻。則醴泉出。飲之令人壽。東觀漢記曰。光武中元元年。醴泉出京師。飲之者痼疾皆愈。然則神物之來。寔扶明聖。既可蠲茲沉痼。又將延彼遐齡。是以百辟卿士。相趨動色。我後固懷撝挹。推而弗有。雖休勿休。不徒聞於往昔。以祥為懼。實取驗於當今。斯乃上帝玄符。天子令德。豈臣之末學所能丕顯。但職在記言。屬茲書事。不可使國之盛美。有遺典策。敢陳實錄。爰勒斯銘。其詞曰。唯皇撫運。奄壹寰宇。千載膺期。萬物斯睹。功高大舜。勤深伯禹。絕後承前。登三邁五。握機蹈矩。乃聖乃神。武克禍亂。文懷遠人。書契未紀。開闢不臣。冠冕並襲。琛贄咸陳。大道無名。上德不德。玄功潛運。幾深莫測。鑿井而飲。耕田而食。靡謝天功。安知帝力。上天之載。無臭無聲。萬類資始。品物流形。隨感變質。應德效靈。介焉如響。赫赫明明。雜沓景福。葳蕤繁祉。雲氏龍官。龜圖鳳紀。日含五色。烏呈三趾。頌不輟工。筆無停史。上善降祥。上智斯悅。流謙潤下。潺湲皎潔。萍旨醴甘。冰凝鏡澈。用之日新。挹之無竭。道隨時泰。慶與泉流。我後夕惕。雖休弗休。居崇茅宇。樂不般游。黃屋非貴。天下為憂。人玩其華我取其實。還淳反本。代文以質。居高思墜。持滿戒溢。念茲在茲。永保貞吉。

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九成宮醴泉銘 臨書 楷書2文字「■書」

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