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液体墨は筆をいためるか?

たまに当店のお客様から頂戴するご質問です。

「液体墨は筆をいためるか?」

現在の墨液は、昔と違い品質レベルが向上しています。

そのため、墨液だけが原因で筆をいためるということはないと思います。
結局は使用後の後始末が大事ということです。
固形墨、墨液にかかわらず、使用後は丁寧に洗わないと筆の寿命を縮めます。
穂内に墨が残ると、毛が折れやすくなり、軸の膨張や抜け毛の原因になります。

詳しくは、こちらをどうぞ

書道筆の洗い方

このブログでも筆の洗い方をご紹介しておりますので、お役に立ちましたら幸いです。

~書道ライフを快適・豊かに~
書道専門店 大阪教材社
盛喜 一輝 KAZUTERU MORIKI
〒599-8272 大阪府堺市中区深井中町1994-3
TEL 072-277-1237
FAX 072-277-6301
URL http://www.osakakyouzai.com/
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絵手紙筆を購入するときのポイント

絵手紙の文字や線に関しては、付立筆や絵手紙筆を使いますが、書道筆や水墨画の筆を使っても問題ありません。

絵手紙筆は適度に弾力があり、穂先がまとまるので、線や面を描きやすいのが特徴です。
毛質はやわらかい毛が持ち味の羊毛がよいと思います。

細い線を描くには面相筆がおすすめです。
面相筆

色づけには隈取筆と彩色筆が便利です。

隈取筆は「にじみ」や「ぼかし」をだすときに使います。
隈取筆
彩色筆は細かい色づけに便利で、色をムラなく塗ることができます。
彩色筆
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弘法も筆を選んでいました

書道の練習でまず迷うのはどの程度の道具を揃えるかだと思います。

初めは安い品を使って上達したら高いものに買い換えるか、初めから上等なものにするか。
店内でもお悩みになっている方をよく目にします。

「弘法筆を選ばずと言うけど、下手を隠すにはいいもの使わなアカンわ~」
と照れながら筆を買われるお客さまもおられますが、このことわざは実は誤りなんです。

弘法大師は用途に応じていろいろな筆を筆職人につくらせていました。
これは「性霊集」等に記録されていますので間違いありません。

それに上手な方ほどよい道具を選びます。

高いからといって必ずしも自分に合う筆にはなりませんが、専門店でご相談の上、用途にあったよいものを選ぶことをおすすめします。
用具の使用が適切でないと、練習効果が上がらないこともありますので注意が必要ですね。
書道筆
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中国筆のおはなし

「昔の中国筆は良かった」とよく耳にします。
これは1965年以前の筆の話です。

中国には「徽墨・湖筆」という言葉があります。
徽州(安徽省)の墨と湖州(浙江省)の筆を讃えた言葉で、それほど徽墨の墨と湖州の筆は素晴らしく有名だったのです。

しかし、1965年文化人の批判にはじまった文化大革命をキッカケとして、のれんをおろさなければいけなくなりました。
「老文元」「李鼎和」「戴月軒」「邵芝巌」などは姿を消し、筆の軸には「上海工芸」の名前が刻まれるようになります。
「上海工芸」が一括で管轄し、それを国が管理するようになりました。
これが中国筆の質が低下したいきさつです。

文化大革命以前の名筆は、「三清書屋筆譜」という筆の写真集でご覧いただけます。



写経に使う筆のこと

写経の書体は形がキッチリ整っているのがポイントですので、腰の強い弾力のある毛で、柳葉筆(中鋒 穂の部分が柳の葉に似ています)がよく使われます。

天平時代の写経生は「兎毛筆」を用いていたと正倉院文書で伝えられています。
兎毛筆は腰が強く、毛に粘りがあり、寿命も長いんです。

兎毛筆のおすすめは、「写巻」・「双料写巻」
同じ毛を使う筆には、ほかに「五紫五羊」「大七紫三羊」など、細字の写経に適しています。

兎毛以外には、「鶏狼毫大楷」「鶏狼毫中楷」「長鋒狼毫」「迎春小楷」などがあります。
いろいろありますので、いろいろ試してみてください。
個人的には以前にもご紹介しましたが、ブランドにもよりますが「写巻」が一番書きやすいと思っています。

寿命は使い方や紙の質、元々の筆のコンディションによりますが、般若心経4、5巻分くらいは書けるのではないでしょうか。
写経



書道筆の値段はどう決まるか

書道筆の値段は、穂の質と量、筆管の質と大きさ、製作にかかる手間・技術料です。

穂はほぼ中国を中心とした海外からの輸入に頼っており、原毛の価格は需要と供給の市場原理で決まります。

高価な筆の代表は羊毛筆で、この羊毛は江南の山羊と言われており、中国の中でも上質です。
数が少なく希少性の高い毛でもあります。

この毛は生えている部分を10数種類に区分されます。
毛が細く、艶があり、弾力に富み、長さがある毛はほんのわずかしか採れません。

その羊が若いか年寄りかでも区別されます。

高価な筆はその毛を調達するのがたいへん困難ですので、それを知るだけでも「もっと筆を大事に使おう」と思いますね^_^

上記のことから、
「価格の高い筆」=「使いやすい筆」「よい作品が書ける」ということではないことがお分かりいただけると思います。
いや、むしろ使いにくいですよね。
高価な筆の穂は一般的に毛が細く、柔らかで、長い。
これを使いこなすには多くの経験とすぐれた技術を必要とします。

それでもその筆でないと出せない線があり、書道家さんの探究心が刺激されるんですね。
書道筆