趙孟頫(ちょうもうふ)元代の書家
趙孟頫(ちょうもうふ)ってどんな人?
(ちょうもうふ)は、南宋から元書家であり、画家・文人・政治家です。
字:子昂
号:松雪
王羲之の書風を学び、宋代の奔放な書風と一線を画し、後代に典型を提示しました。
詩文をよくし、音楽にも精通しましたが、特に書画に優れ元の書画に足跡を残しました。
詩文集「松雪斎集」
篆刻「印史」
26歳のときに宋が滅亡。宋代の皇族でありながら異例の待遇を受けましたが、宋を滅ぼした元に仕えたため、節度がないとし非難を浴びました。
文徴明は、趙孟頫を慕い、師と仰いでいたようです。
趙孟頫の書風
趙孟頫は、1日1万字を書くと言われる練習量で、篆書・隷書・楷書・行書・草書をよくしました。
楷書・行書は、二王(王羲之・王献之)を学び、その細部までの完成度は他の追随を許しません。
元の時代の巨碑は、ほとんど趙孟頫によるもので、徐浩(じょこう)・李邕(りよう)以来の巨匠と言われています。
学書は、南宋の高宗、その後鍾 繇(しょうよう)と王羲之・王献之、最後に李邕(りよう)へと変化したようです。
趙孟頫 臨書のポイント
- 晋唐の書法に拠った端麗な字形
- 多様な筆画の痩肥
趙孟頫の作品
蘭亭十三跋 57歳の書。王羲之・王献之の書に熟達した著名な行書・草書の作品です。
楷書玄妙観重脩三門記巻
漢汲黯伝
道徳経
楷書張総管墓誌銘巻
方外交流 68歳の書。李邕の影響が濃い作品
盛喜 一輝 KAZUTERU MORIKI
大阪府堺市中区深井中町1994‐3
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