美人董氏墓誌銘
美人董氏墓誌銘の読み方
「びじんとうしぼしめい」と読みます。
美人董氏墓誌銘の作者
書者は不明で、撰文は蜀王楊秀です。
美人董氏墓誌銘の内容
隋の開皇17年(597年)の刻
蜀王に封ぜられた秀が、その侍女(董美人)が19歳で病没したのを哀しみ、長安郊外に葬った際の墓誌です。
「美人董氏墓誌銘」は、隋に造られた墓誌で、美人(位の名)董氏の生涯を記した銘文です。
董氏は宮廷に仕えた女性で、「美人」という称号は、皇后や貴妃に次ぐ高い位を意味します。
墓誌によると、彼女は家柄に恵まれ、若くして宮中に入仕しました。温和で慎み深く、礼節を重んじる姿が描かれており、儒教的な女性理想像が色濃く反映されています。その一方で、文中からは個人としての哀惜や家族への愛情もにじみ、当時の女性たちが抱いた感情や生き方を具体的に知ることができます。
墓誌銘とは、死者の功績や徳行を記した石碑で、当時の社会・文化・思想を読み解く貴重な史料として知られています。
美人董氏墓誌銘の特徴
楷書21行で1行23字。
書体は整然とした楷書で、力強く端正な筆致が見られます。
隋代の墓誌銘の中でも傑作の1つです。
美人董氏墓誌銘が掲載されている古書のご案内
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中国法書選26 墓誌銘集〈下〉北魏 旧
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書跡名品叢刊 55 墓誌銘集 4 隋
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盛喜 一輝 KAZUTERU MORIKI
大阪府堺市中区深井中町1994‐3








