毛公鼎とは?
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毛公鼎の読み方
毛公鼎は、「もうこうてい」と読みます。
毛公鼎の作者
毛公鼎の作者は不明です。
毛公鼎の内容
中国古代の青銅器文化を語るうえで、毛公鼎は欠かすことのできない存在です。
西周後期と推定される大型の青銅製の鼎であり、その内部に刻まれた銘文の長さと内容の豊かさによって、考古学・歴史学・書道史の三分野にわたって極めて高く評価されています。
1950年代に陝西省宝鶏市の北部で発見されました。
銘文は青銅器で最も多い497字で構成されており、重さは約34.5kg、高さ35.8cm、口径47.9cmの堂々とした重器です。
銘文の内容は、周王が臣下の毛公(もうこう)に国家の安定を託し、忠義と徳をもって政を補佐せよと命じた詔勅です。毛公はこの命を受けて、感激の念をもって鼎を鋳造し、その誓いを後世に伝えたとされます。
現在は、台北、国立故宮博物院に所蔵されています。
毛公鼎の特徴
毛公鼎は金文の中でも特に整然とした美しい書体です。
文字は独立していながら、全体として統一感を保ち、中央の軸線に向かって緊張感を形成しています。
荘厳、優雅で気品が高く、西周期の完成された書の美しさを現しています。
書道史的には、毛公鼎の銘文は金文から大篆への過渡期に位置づけられています。
書跡名品叢刊 120 金文集 3 西周
中国法書選 甲骨文・金文
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盛喜 一輝 KAZUTERU MORIKI
大阪府堺市中区深井中町1994‐3








