黄易とは?

書道
投稿日:2024年9月6日
黄易

黄易とは?

  1. 黄易の読み方は?
  2. 黄易ってどんな人?
  3. 黄易の書風は?
  4. 黄易の著書

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黄易の読み方は?

黄易は「こうえき」と読みます。

黄易ってどんな人?

杭州府仁和県(浙江省)の人。
1744年 – 1802年 乾隆9-嘉慶7年
字:大易
号:小松・秋影庵主・小蓬萊閣

中国清朝中期の文人・篆刻家・書家・画家・金石学者で、篆刻の「西泠八家」の1人です。

父は詩人である「黄樹穀」で、金石に通じ、書画をよくし、篆書、隷書を得意としました。
母も詩に巧みでした。
黄易は、父から詩文・篆刻を学び、特に金石に親しみます。
黄易は、山東省嘉祥にある後漢の遺跡・武氏祠を発見し、その石室が荒れていたのを保護しました。
また「漢石経」「范式碑」「祀三公山碑」などの碑を双鉤(文字の上に薄紙を置き、輪郭だけを線で写し取る)にとって世に広めるなど、漢・魏の研究に努めました。

当時、金石学で著名な阮元・王昶・翁方綱・孫星衍らとも交流がありました。

篆刻は巧みで、書は篆書・隷書を得意としました。

篆刻は丁敬に直接師事し、丁敬の諸様式を学び、浙派としての様式を確立しました。
丁敬は黄易の作品をみて非常に喜んだといいいます。
黄易はさらに秦・漢の印に学び独自の境地を拓きました。
金石学に詳しいことから「丁黄」とも並称されます。

黄易の書風は?

書は、特に秦・漢の研究に重きを置き、篆書・隷書にすぐれていました。
画は、前述の通り、董源・関同に師事し、風雅な趣きに富んだあかぬけた画風です。
篆刻は、丁敬に直接指導を受け、丁敬の諸様式を学び、浙派(せっぱ)としての様式を確立しました。
秦・漢をベースに宋・元の良い点や魏・六朝の金石碑版を取り入れて、堂々としており、飾りのない上品な作風が特徴です。

黄易は「布字は丁寧に細心に、運刀は思い切って大胆にすることがよい」と述べており、実際にそれを実践しています。

黄易の著書・印譜

小蓬萊閣金石文字
小蓬萊閣集
嵩洛訪碑日記
嵩洛訪碑図記

黄小松印存
丁黄印譜
など

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