墨流本和漢朗詠集とは
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墨流本和漢朗詠集の読み方
墨流本和漢朗詠集は、「すみながしほんわかんろうえいしゅう」と読みます。
墨流本和漢朗詠集の筆者・撰者
墨流本和漢朗詠集の筆者は、藤原行能(ふじわらのゆきよし)といわれており、和漢朗詠集は藤原公任(ふじわらのきんとう)によって撰せられました。
墨流本和漢朗詠集の特徴
鎌倉時代中頃
墨流しがたくさんあることから、「墨流本和漢朗詠集」といわれています。
※墨流し(すみながし)
水面に流した墨をうつしとった紙
墨流しをつくるには、雁皮を原料とした斐紙を使います。墨流しは、変化の多い美しい曲線が特徴です。
料紙は、薄藍色の紙と墨流し、楮紙の白紙
上巻を「上之上」と「上之下」に分け、下巻を「下之上」と「下之下」に分かれています。
「上之上」は春・夏、「上之下」は秋・冬
「下之上」は「風」から「僧」まで、「下之下」は「閑居」から「白」まで
秀句は七言二句一行書き、和歌は一首二行書きで、仮名は文字が小さく、和歌一首の二行をつめて書いています。
漢字は楷書、行書、草書をまぜて書いています。行書・草書が多く、楷書が少ない構成です。
「上之上の「暮春」の五行の横画は隷書の書法で書かれています。上下の文字をつめて、字形は整っており、点画は穏やかです。
仮名は女手が主で、草を少しまぜて書いています。
「暮春」の歌は、漢字と草をまぜて書いています。
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盛喜 一輝 KAZUTERU MORIKI
大阪府堺市中区深井中町1994‐3