集字聖教序を臨書する前に特徴など

書道古典
投稿日:2020年4月14日
王義之 集字聖教序

集字聖教序を臨書する前に特徴など

集字聖教序は、行書のお手本に最もおすすめできる資料の1つです。

  1. 集字聖教序とは
  2. 集字聖教序の特徴
  3. 集字聖教序の臨書 書き方のヒント
  4. 集字聖教序 全文

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集字聖教序とは

集字聖教序は、(しゅうじしょうぎょうじょ)と読みます。
王羲之の行書としては、蘭亭叙・興福寺断碑・集字聖教序が有名です。
王羲之の書は、書道をする人によって現在に至るまで尊重されてきました。
唐代には、当時残っていた王羲之の書を集めて、碑に刻することが行われ、現在失われた多くの王羲之の作品の文字を研究する上で貴重な資料になっています。
集字聖教序(集王聖教序・七仏聖教序・大唐三蔵聖教序)は、玄奘法師の仏教漢訳事業を称えた唐太宗の序文と高宗の序記に般若心経を加えたものを弘福寺の僧懐仁が王羲之の行書作品から集字して、672年立てた碑です。
※ 玄奘法師=小説「西遊記」で名高い三蔵法師

懐仁は、集字して碑を立てるために、宮中に所蔵されていた王羲之の多くの墨跡の中から字を集めたといわれています。

この碑に字を石に写した人物と刻者の名が記されていることから、この碑の文字が相当原跡に忠実であることを示しています。

使用された文字は、原跡か非常に良い模本を使ったと考えられています。

必要な文字がない場合は、いくつかの偏とつくりを組み合わせて文字をつくったと考えられています。

これほど信頼性の高い王羲之の書を見られる資料は他にはありません。

王羲之の書の中で行書のお手本に最もおすすめの資料です。

集字聖教序の特徴

集字聖教序は、筆づかいが巧みで、リズミカル・品位が高く、清く澄んでいます。

八面露鋒について

王羲之の書法→八面露鋒

書写される文字のその時々によって穂先が自在に動き、円筆、方筆をあわせもつことによって、筆の扱いがよりバランスのとれたものとなることを指し示すのではないでしょうか。

筆づかいに関しては、王羲之の蘭亭叙や喪乱帖を同時に練習すれば、筆づかいの詳細の理解を深めることが出来ます。
筆圧の変化は、1字の中でも筆圧に変化をもたせ、結果的に点画の太細が調和します。

集字聖教序の臨書 書き方のヒント

  • 形だけに囚われることなく、筆の動き・筆圧を想像して書く
  • 集字のため、気脈はやや不自然な点に注意する

集字聖教序 全文

大唐三藏聖教序。
太宗文皇帝製。弘福寺沙門懷仁集。晉右將軍王羲之書。
蓋聞。二儀有像。顯覆載以含生。四時無潛寒暑以化物。是以窺天鑒地。庸愚皆識其端。
明陰洞陽。賢哲罕窮其數。 然而天地苞乎陰陽。而易識者。以其有像也。
陰陽處乎天地。而難窮者。以其無形也。故知。像顯可征。雖愚不惑。形潛莫睹。在智猶迷。
況乎佛道崇虛。乘幽控寂。弘濟萬品。典御十方。舉威靈而無上。抑神力而無下。大之則彌於宇宙。
細之則攝於毫釐。無滅無生。千劫而不古。若隱若顯。運百福而長今。妙道凝玄。遵之莫知其際。
法流湛寂。挹之莫測其源。故知。蠢蠢凡愚。區區庸鄙。投其旨趣。能無疑惑者哉。
然則大教之興。基乎西土。騰漢庭而皎夢。照東域而流慈。昔者分形分跡之時。言未馳而成化。
當常現常之世。民仰德而知遵。及乎晦影歸真。遷儀越世。金容掩色。不鏡三千之光。
麗象開圖。空端四八之相。於是微言廣被。拯含類於三塗。遺訓遐宣。導群生於十地。
然而真教難仰。莫能一其旨歸。曲學易遵。邪正於焉紛糾。所以空有之論。或習俗而是非。
大小之乘。乍沿時而隆替。 有玄奘法師者。法門之領袖也。幼懷貞敏,早悟三空之心。
長契神情。先苞四忍之行。松風水月。未足比其清華。仙露明珠。詎能方其朗潤。故以智通無累。
神測未形。超六塵而迥出。只千古而無對。凝心內境。悲正法之陵遲。棲慮玄門。
慨深文之訛謬。思欲分條析理。廣彼前聞。截偽續真。開茲後學。是以翹心凈土。
往游西域。乘危遠邁。杖策孤征。積雪晨飛。途閒失地。驚砂夕起。空外迷天。萬里山川。撥煙霞而進影。
百重寒暑。躡霜雨而前蹤。誠重勞輕。求深願達。週遊西宇。十有七年。窮歷道邦。詢求正教。雙林八水。
味道餐風。鹿苑鷲峯。瞻奇仰異。承至言於先聖。受真教於上賢。
探賾妙門。精窮奧業。一乘五律之道。馳驟於心田。八藏三篋之文。波濤於口海。 爰自所歷之國。
總將三藏要文。凡六百五十七部。譯布中夏。宣揚勝業。引慈雲於西極。注法雨於東垂。聖教缺而復全。
蒼生罪而還福。濕火宅之乾焰。共拔迷途。朗愛水之昏波。同臻彼岸。是知。惡因業墜。善以緣昇。昇墜之端。
惟人所託。譬夫桂生高嶺。雲露方得泫其花。蓮出淥波。飛塵不能污其葉。非蓮性自潔。而桂質本貞。
良由所附者高。則微物不能累。所憑者凈。則濁類不能沾。夫以卉木無知。猶資善而成善。況乎人倫有識。不緣慶而求慶。
方冀茲經流施。將日月而無窮。斯福遐敷。與乾坤而永大。 朕才謝珪璋。言慚博達。至於內典。尤所未閒。
昨制序文。深為鄙拙。唯恐穢翰墨於金簡。標瓦礫於珠林。忽得來書。
謬承褒讚。循躬省慮。彌蓋厚顏。善不足稱。空勞致謝。皇帝在春宮。述三藏聖記。
夫顯揚正教。非智無以廣其文。崇闡微言。非賢莫能定其旨。蓋真如聖教者。諸法之玄宗。眾經之軌躅也。
綜括宏遠。奧旨遐深。極空有之精微。體生滅之機要。詞茂道曠。尋之者。不究其源。文顯義幽。
履之者。莫測其際。故知。聖慈所被。業無善而不臻。妙化所敷。緣無惡而不翦。開法網之綱紀。弘六度之正教。
拯群有之塗炭。啟三藏之秘扃。是以名無翼而長飛。道無根而永固。道名流慶。歷遂古而鎮常。赴感應身。
經塵劫而不朽。晨鐘夕梵。交二音於鷲峯。慧日法流。轉雙輪於鹿菀。排空寶蓋。接翔雲而共飛。莊野春林。與天華而合彩。
伏惟。皇帝陛下。上玄資福。垂拱而治八荒。德被黔黎。斂衽而朝萬國。恩加朽骨。石室歸貝葉之文。澤及昆蟲。金匱流梵說之偈。
遂使阿耨達水。通神旬之八川。耆闍崛山。接嵩華之翠嶺。竊以。性德凝寂。麋歸心而不通。智地玄奧。感懇誠而遂顯。
豈謂重昏之夜。燭慧炬之光。火宅之朝。降法雨之澤。 於是百川異流。同會于海。万區分義。總成乎實。豈與湯武校其優劣。
堯舜比其聖德者哉。 玄奘法師者。夙懷聰令。立志夷簡。神清齠齔之年。體拔浮華之世。凝情定室。匿跡幽巖。棲息三禪。
巡遊十地。超六塵之境。獨步迦維。會一乘之旨。隨機化物。以中華之無質。尋印度之真文。遠涉恆河。終期滿字。頻登雪嶺。
更獲半珠。問道往還。十有七載。備通釋典。利物為心。 以貞觀十九年九月六日。奉敕於弘福寺。翻譯聖教要文。凡六百五十七部。
引大海之法流。洗塵勞而不竭。傳智燈之長焰。皎幽闇而恆明。自非久植勝緣。何以顯揚斯旨。所謂法相常住。齊三光之明。我皇福臻。
同二儀之固。 伏見御製眾經論序。照古騰今。理含金石之聲。文抱風雲之潤。治輒以輕塵足岳。墜露添流。略舉大綱。以為斯記。
治素無才學。性不聰敏。內典諸文。殊未觀覽。所作論序。鄙拙尤繁。忽見來書。褒揚贊述。撫躬自省。慚悚交並。勞師等遠臻。深以為愧。
貞觀廿二年八月三日。
般若波羅蜜多心經。沙門玄奘奉詔譯。觀自在菩薩。行深般若波羅蜜多時。照見五蘊皆空。度一切苦厄。舍利子。色不異空。空不異色。
色即是空。空即是色。受想行識。亦復如是。舍利子。是諸法空相。不生不滅。不垢不凈。不增不減。是故空中無色。無受想行識。
無眼耳鼻舌身意。無色聲香味觸法。無眼界。乃至無意識界。無無明。亦無無明盡。乃至無老死。亦無老死盡。無苦集滅道。無智亦無得。
以無所得故。菩提薩埵。依般若波羅蜜多故。心無掛礙。無掛礙故。無有恐怖。遠離顛倒夢想。究竟涅盤。三世諸佛。依般若波羅蜜多故。
得阿耨多羅三藐三菩提。故知般若波羅蜜多是大神呪。是大明呪。是無上呪,是無等等呪。能除一切苦。真實不虛故。故說般若波羅蜜多呪。
即說呪曰。揭諦揭諦。波羅揭諦。波羅僧揭諦。菩提薩婆訶。般若多心經。

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