書道 臨書するのにおすすめの古典は?

書道古典
投稿日:2020年4月17日
九成宮醴泉銘 楷書の古典

書道の古典と臨書について

中国の書道、日本の書道、いずれも古人の優れた書のことを「書の古典」と呼ばれますが、その古典の中には、真蹟だけでなく石や木、または金属などに刻されているものもあります。
真蹟とは、その人が書いたものであると確実に認められる筆跡のことです。

多くは古くから拓本として紙に写しとって、帖に仕立てられたものや手本を作るために真蹟を木や石に刻したものなど。
そのような拓本を法帖とよんでいます。

書の古典を見て習うことを臨書といいます。
その古典の臨書によって美と表現の原理、技法を学びとり基礎をしっかりと培うことにより、自身の創作への表現力や鑑賞眼を養う礎になります。

  1. 書道の古典何を選ぶ?
  2. 書道の古典おすすめは?
  3. 臨書の方法
  4. 古典を味わう
  5. 創作に生かす

書道の古典を探す


書道の古典何を選ぶ?

書道の学習は、古典を学ぶことに尽きますが、どんな古典を学べば良いかと聞かれますが、人それぞれ好みの古典があります。
ですから、自分の好きな古典を探し求めるのは、自分自身を発見する旅でもあります。
まずは好きなものをご自分で選んでみてください。

書道の目的に応じて、選ぶ古典は変わります。
選ぶ基準になるようなものがあれば、探しやすいと思いますので、一般的にそれぞれの書体別で人気のあるものを挙げますので、参考になれば幸いです。

書道の古典おすすめは?

楷書

楷書体では、欧陽詢と虞世南の人気のある古典は間違いありません。

・欧陽詢
九成宮醴泉銘(きゅうせいきゅうれいせんのめい)は、形が整っており、シンプルです。
これから書道をはじめる方にもおすすめです。

・虞世南
孔子廟堂之碑(こうしびょうどうのひ)は、クセがなく、伸び伸びとして品格も高い古典です。
孔子廟堂之碑は、書道をされている人の中には、孔子廟堂之碑から入って、孔子廟堂之碑で終わると言う人もいます。

その他、楷書でおすすめの古典
チョ遂良 雁塔聖教序・顔真卿 顔勤礼碑・張猛龍碑・龍門造像記・鄭道昭 鄭羲下碑
光明皇后 楽毅論

行書

行書は、王羲之と顔真卿はいかがでしょうか?

蘭亭叙(らんていのじょ)は、王羲之が書いたもので、書の最高傑作とされています。
祭姪文稿(さいてつもんこう)は、顔真卿によるものです。蘭亭叙と並び称される傑作です。

その他、行書でおすすめの古典
王義之 集王聖教序・ちょ遂良 枯樹賦・太宗 温泉銘・顔真卿 争座位稿

草書

草書でも王羲之はおすすめです。懐素や孫過庭もよいです。

王羲之 十七帖(じゅうしちじょう)
孫過庭 書譜(しょふ)は、十七帖を学ぶ前に書譜をした方がよいと言われています。
王羲之の書を継承した作品です。

その他、草書でおすすめの古典
懐素 千字文

以上、おすすめの古典をご紹介いたしました。
今回紹介した古典以外でもよいものが多数ありますので、自分の好きな古典を探してみてください。

臨書の方法

臨書には、いくつかの方法があります。

字形や用筆を学ぶ臨書態度を形臨と言います。
特徴的な趣を特に強調して表現しようとする臨書態度を意臨と言います。
臨書の後に、手本を伏せて書くことを背臨と言います。

臨書学習のはじめは、やはり形臨的な方法です。古典の文字の外形を的確に把握し、再現するのです。せっかく臨書しても、自己流で適当な書き方では、臨書しても得るものは少ないでしょう。
名蹟の1点1画、1字1字をおろそかにせず、文字の用筆・運筆・字形などを学び得ましょう。

古典を味わう

書道の楽しさは、書の古典を通じて技法を学びとるだけにとどまりません。
その時代の筆者が書いたその時代に想いを馳せ、筆者の心の動きを直に味わうことができることも大きな楽しみの一つではないかと思います。

創作に生かす

臨書によって、字形、用筆などを学んだことを、自身の書作に生かします。
書道の創作表現は、型ともいうべき古典の臨書なくしては成立しません。
それこそが書を学ぶ上でとても有意義なことであり、書を学ぶ楽しみそのものだとおもいます。

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