孔宙碑の特徴

孔宙碑について
孔宙碑の特徴
孔宙碑の全文

孔宙碑について

後漢・164年の刻で隷書です。
サイズ：縦170×横93ｃｍ
別名：泰山都尉孔宙碑
碑額：篆書「有漢泰山都尉孔君之碑」2行
碑文：15行・各行28字
裏面：「門生故吏名」と1行で書かれた篆額

賊乱の鎮圧に貢献した泰山郡都尉長官の孔宙を称えたものです。
孔宙とは、孔子19世の孫で60歳で亡くなりますが、翌年に彼の徳を頌して建てられました。

孔宙碑の特徴

孔宙碑の特徴は、整斉で左右にはりだした息の長い八分体で、流麗で趣きがあります。

孔宙碑の全文

有漢泰山都尉孔君之碑。
有漢泰山都尉孔君之銘。
君諱宙。字季將。孔子十九世之孫也。天姿醇嘏。齊聖達道。
少習家訓。治嚴氏春秋。緝熙之業既就。而閨閾之行允恭。德音孔昭。遂舉孝廉。
除郎中都昌長。祗傅五教。尊賢養老。躬忠恕以及人。兼禹湯之辠己。故能興朴■■彫幣。
濟弘功於易簡。三載考績。遷元城令。是時東嶽黔首。猾夏不■。■■祠兵。遺畔未寧。
乃擢君典戎。以文脩之。旬月之閒。莫不解甲服罪。■■■槈。田畯喜于荒圃。商旅交乎險路。
會鹿嗚於樂崩。復長幼於酬酢。方及■稔。會遭篤病。告困致仕。得從所好。年六十一。
延熹六年正月乙未。終於老疾。貴速朽之反真。慕寧儉之遺則。窀夕不華。明器不設。
凡百卬高。群思追述。於是故吏門人。乃共陟名山。采嘉石。勒銘示後。俾有彝式。
其辭曰。於顯我君。懿德惟光。紹聖作儒。身立名彰。貢登王室。閽■是虔。
夙夜在公。在公明明。乃綏二縣。黎儀以康。於元時廱。撫茲岱方。帥彼凶人。
覆俾貞良。南畝孔饁。山有夷行。豐年多桼。稱彼兕觥。帝賴其勳。民斯是皇。
疾病■■。乃委其榮。忠告慇勤。屢省乃聽。恭儉自終。盙簋不敶。生播高譽。
歿垂令名。永矢不刊。億載揚聲。
延熹七年七月戊辰造。