木簡を臨書する前に特徴など

書道古典
投稿日:2020年4月18日
木簡を臨書する

木簡を臨書する前に特徴など

木簡は、肉筆の書でるあることが魅力です。
臨書する前にどのような特徴があるか見ていきましょう。

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木簡とは

木簡とは、紙が発見され普及するまでの間、長い間使用されていた書道具で、木や竹を細長い短冊形に削り、この上に直接墨書きされた肉筆の書です。
これを木簡・竹簡などと呼び、総称して木簡と呼ばれています。
もともと紙が発見される前は、亀甲・獣骨・陶器・青銅器・石・竹・木などに書かれていました。

文章の内容は、公私の文章や書物の写本など雑多で、具体的には、軍事の記録が最も多く、書道の手本などもあります。

書体は、漢代の標準書体の隷書や、古隷・篆書・章草・行書などです。素朴でたくましいものから繊細で叙情的なものまであります。

書体別木簡の名品

木簡と一言でいっても、戦国初期の時代から晋までとかなり幅広く、書体も様々です。
新しいものの方が、書体が一定しており、筆法のポイントをおさえやすいので、新しいものから古いものへ逆行していくカタチで学ぶのがよいと思います。

篆書 曽侯乙墓竹簡
篆書 長沙仰天湖戦国墓竹簡
秦隷 雲夢睡虎地秦墓竹簡
隷書 武威磨咀子漢簡 儀礼
草書 居延漢簡 永元器物簿
行書 楼蘭出土木簡
楷書 詣鄯善王

初心者の方には、儀礼や居延漢簡など統一されていて、文の長いものがオススメです。

書道において木簡から得られるもの

木簡は直接墨書きされた肉筆の書であるため、筆法・線質・リズムをそのまま学ぶことが出来ます。石碑の古典は、ノミ跡が目がつくデメリットがあります。
木簡は、流れの良さと自然な筆づかいが魅力です。素直でリズミカルな書を学ぶには、木簡は最適です。

木簡の隷書を学ぶ場合は、同時に漢碑を学んでください。
漢碑は、漢代の碑文で、代表格として曹全碑(そうぜんひ)で隷書を学ぶのに適しています。
木簡の行書・草書であれば、王義之や孫過庭などの書法も学んでおくと、木簡の自然な線が生きてくるはずです。

木簡の原本に含まれていない文字を書きたいときの作字には、「篆隷字典」「行草字典」「木簡字典」があると便利です。

木簡臨書のポイント

横画 起筆の蔵鋒は軽く返します。
転折 肩の部分にコブをつくらないように注意します。

木簡で使う筆は、柔らかめの毛(好みもありますが羊毛筆など)の中鋒で、先があまり尖っていないものを使用します。
筆の構えは側筆で、運筆は高いところから筆を下ろします。1つ点・線を書くと、筆を上げ、空中を大きくまわってから、次の点・線へ移るように書きます。
進む方向へおし出したり、はじきだしたりして筆勢をつけます。こうすると、紙にひっかかるようになり、自然に筆が開いて、太くふっくらした線が書けます。

書く前に手本をよく観察し、いざ書くときは手本を見ずに、一気に書き上げます。
手本を見ながら書くと、一筆で一字を書ききれなくなり、線の勢いもなくなります。
木簡は、大胆に生き生きと書き上げるようにします。

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