料紙の作り方

書道
投稿日:2020年3月12日
料紙の作り方

料紙の作り方

  1. 料紙とは
  2. 料紙の作り方(基本)
  3. 料紙に色をつける
  4. 料紙に墨流しを施す
  5. 料紙に切り箔を散らす
  6. 料紙に砂子を散らす

料紙の販売ページを見る


料紙とは

料紙とは、かな書道に使う用紙で、顔料などで色付けされたもの、文様が入ったもの、金箔・銀箔を散らしたものなど、華やかに装飾された書道用紙です。
かな書道には欠かせない文房四宝の1つです。

金箔や銀箔、形模様など美しく加工された料紙は、奈良時代に写経用として作られ、平安時代に入ってからの発展とともに貴族社会で親しまれました。

作品用としてはもちろん、観賞用としても楽しめる料紙に、作る楽しさをプラスしてみてはいかがでしょうか。

料紙の作り方(基本)

準備するもの : 漢字画仙紙、ドーサ液、刷毛、新聞紙

1.ドーサ液をつくる

膠(ニカワ)は、あらかじめ一晩水に浸して柔らかくしておきます。
これを火にかけ、沸騰させないよう煮て溶かします。
完全に溶けたところでミョウバンを入れ、よく混ぜます。

分量は、水1合(150g)に対し、膠(ニカワ)3.7g、ミョウバン1.9gが目安です。

2.ドーサを引く

新聞紙の上に画仙紙を広げ、刷毛でドーサ液を塗ります。

3.乾燥

平らな面に置き、乾燥させます。
乾いたら反対側の面も同じようにドーサ引きします。

ポイント

ドーサ引きは、にじみを防ぎ、切り箔の接着の役目を果たします。
縦横に何度も塗り、ムラにならないようにします。
作品を書く前によく乾燥させます。
ドーサ液は、米のとぎ汁や牛乳でも代用できます。
市販品もあります。この作業を省きたい場合は、書道専門店でもドーサ液を販売しています。

料紙に色をつける

準備するもの : ドーサ引きした紙、刷毛、霧吹き、新聞紙、顔彩・水彩絵の具

1.霧吹きに顔彩か水彩絵の具を入れます。
2.ドーサ引きした紙に霧吹きで1を吹き付けます。刷毛で塗ってもOKです。

料紙に墨流しを施す

準備するもの : ドーサ引きした紙、新聞紙、墨、筆、バット、水

1.バットに水を入れ、筆先につけた墨を水面に落とします。
2.筆の頭で墨を動かし模様をつくります。
3.墨の模様が変化きたところで、水面に紙をかぶせます。
4.すぐに紙を引き上げ、新聞紙の上で乾かします。

ポイント

紙をかぶせるときは、空気が入らないようにします。
墨のかわりに顔彩や水彩絵の具を使ってもきれいにできます。
ハガキサイズくらいの小さなものの方が失敗が少ないです。

料紙に切り箔を散らす

準備するもの : ドーサ引きした紙、金箔、銀箔、新聞紙、竹刀、定規、ベビーパウダー

1.金箔、銀箔を新聞紙の上に置いて、定規をあてて竹刀で縦に細く切り、続いて横に切ります。
2.ドーサ引きした紙にもう一度ドーサ液を塗り、液が乾ききらないうちに1の切り箔を散らします。
3.上から新聞紙をあて、軽く手の平でこすります。
4.乾いたら、もう一度ドーサ液を塗ります。

ポイント

切り箔は手につきやすいので、ベビーパウダーをつけておくと、作業しやすいです。
定規や竹刀につけておくのもよいです。
切り箔をつくるのが難しければ、手で箔をちぎってもOKです。

料紙に砂子を散らす

準備するもの : ドーサ引きした紙、金箔、銀箔、茶こし、割り箸

1.ドーサ引きした紙に、もう一度ドーサ液を塗ります。
2.茶こしに金箔、銀箔を入れます。
ドーサ液が乾ききらないうちに、割り箸でかき混ぜながら砂子を散らす。
3.上から新聞紙をあて、軽く手の平でこすります。
4.乾いたら、もう一度ドーサ液を塗ります。

ポイント

砂子は飛び散りやすいので、出来るだけ低い位置から散らします。

料紙も販売ページを見る

■■■■■■■■■■■■■■■■■

~書道ライフを快適・豊かに~

書道専門店 大阪教材社

盛喜 一輝 KAZUTERU MORIKI
大阪府堺市中区深井中町1994‐3
TEL     072-277-1237
FAX     072-277-6301
URL     http://www.osakakyouzai.com/
E-mail  moriki@osakakyouzai.com
■■■■■■■■■■■■■■■■■