九成宮醴泉銘の特徴や臨書の書き方

書道
投稿日:2020年9月8日
九成宮醴泉銘

九成宮醴泉銘の特徴や臨書の書き方

書道を習うには、まずは楷書体からはじめることをおすすめいたします。
日常的に使用するのは、ほとんどが楷書体だからです。
楷書体の字形は、その他の書体(行書・草書・篆書・隷書)よりも親しみがあり、読みやすい、形もシンプルで変化が少ないことが最も普及している理由でしょう
その楷書体の書法を学ぶには、欧陽詢の作、特に九成宮醴泉銘が最適です。

  1. 九成宮醴泉銘の読み方は?
  2. 九成宮醴泉銘の作者は?
  3. 九成宮醴泉銘について
  4. 九成宮醴泉銘の特徴 臨書のポイント

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九成宮醴泉銘の読み方は?

九成宮醴泉銘は、「きゅうせいきゅうれいせんめい」と読みます。

九成宮醴泉銘の作者は?

九成宮醴泉銘は、欧陽詢(おうようじゅん)です。
欧陽詢は、初唐の書家で初唐四大家の1人です。
詳しくは、欧陽詢の書風や特徴、人物像は?をご覧ください。
欧陽詢の書は、ほかに「皇甫誕碑」「化度寺邕禅師塔銘」「温彦博碑」などがあります。

九成宮醴泉銘について

632年の刻で、魏徴の撰、欧陽詢の書、楷書です。
碑石は縦224×横109cm
24行、行ごとに50字
額は「九成宮醴泉銘」と篆書陽文の2行6字。

唐の太宗が九成宮に避暑したとき、その付近から泉を発見した記念碑で、欧陽詢が75歳のときに勅命を受けて書いたものです。

九成宮醴泉銘は、著名な作品であるが故に、たくさん拓本が行われた結果、文字が磨滅し痩せてしまいました。その後、改刻を加えたので本来の形は失われてしまいました。
原石拓の著名なものに、以下のものがあります。

  • 明 李祺旧蔵本(北宋拓) 最精最旧の拓
  • 海内第一本(南宋拓)   楊守敬の跋があるもの
  • 端方旧蔵本(南宋拓)
    など

九成宮醴泉銘の特徴 臨書のポイント

  • 楷書の極則
  • 厳正な結構
  • 強い筆力
  • 不即不離

九成宮醴泉銘は、欧陽詢が皇帝の命によって書いたものです。
特に心を込めて揮毫したものだけあって、美しく整っています。
欧陽詢作の中では、字が比較的大きく、形も最も整っています。

結体は、ゆったりしています。
画の間隔や長短は一律になっていないのに、全体としてバランスがとれています。

画数の多い字は、短い画をつめて長い画をのばし、画の入り組んだところは、均衡が整った中にもうまく変化がついています。

九成宮醴泉銘の文字は、やや縦長です。
点画は、他の古典と比べると、変化や動きはあまりなく、シンプルです。
横画は、切り込むように起筆をいれて反り返るような線で書く横画に特徴があります。
太さは、右に行くほどやや太めです。
縦画は、直線に近いですが、向かい合う線が内側に反り返るような形が特徴です。これは背勢と言われています。
頭部が大きく力強く、脚部はあまり太くありません。
左はらいは、ゆるみなく力強いです。
右はらいは、直線的であまり抑揚なく、はね出しは短めで鋭く重みがあります。
ハネに関して、縦画のハネ、風がまえの右下にあるようなハネは、短く力があり鋭いです。
字形 九成宮醴泉銘の字形は、一般的に右上がりです。

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九成宮醴泉銘 臨書 楷書2文字「■書」

九成宮醴泉銘
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