論経書詩とは
論経書詩について
論経書詩(ろんけいしょし)は、北魏の刻で、鄭道昭の手書といわれる楷書です。
鄭道昭の詩一首を縦450×横600cmの巨岩の一面右寄りに刻した摩崖です。
摩崖とは、岩壁の平らな面に文字を刻することです。
論経書詩の内容
道俗の人々と雲峯山に登り、神仙道の経書を論じてつくった五言古詩、48句。
世俗を逃れ、仙人と接した雲峯山中で、不老長生の術を得て安息すべきことを悟ったことを詠じています。
論経書詩の特徴
1字が約15cmの大楷で、気がまえは壮大で、骨力に富み、暢達の直線的な筆致で、同じ鄭道昭による「鄭羲下碑」の精妙さとは別の世界観で、豪放磊落で鄭道昭の傑作といわれています。
「鄭羲下碑」よりも石質のもろい部分にも刻していることから磨滅している箇所が多く見受けられます。
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盛喜 一輝 KAZUTERU MORIKI
大阪府堺市中区深井中町1994‐3
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