鄭文公碑/鄭羲下碑の特徴は?

書道古典
投稿日:2020年4月14日
鄭文公碑/鄭文下碑/鄭羲下碑

鄭文公碑/鄭文下碑/鄭羲下碑の特色は?

鄭文公碑/鄭文下碑/鄭羲下碑は、楷書のお手本として、大変重要な古典です。
作者や特徴など詳しく確認していきましょう。

    1. 鄭文公碑/鄭文下碑/鄭羲下碑とは
    2. 鄭文公碑/鄭文下碑/鄭羲下碑の特徴
    3. 鄭文公碑/鄭文下碑/鄭羲下碑の作者
    4. 鄭道昭の他の碑

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鄭文公碑/鄭文下碑/鄭羲下碑とは

鄭文公碑(ていぶんこうひ)は、上碑・下碑の2種類あります。
一般的に鄭文公碑といった場合は、ほとんどの場合鄭文下碑の方で、臨書に使用されるのも通常は鄭文下碑です。

鄭文下碑は、鄭道昭が父である鄭羲のために書して、摩崖に刻したものです。
はじめ天柱山に刻したものを鄭文上碑、雲峯山のものが鄭文下碑です。
上碑の刻された摩崖があまりよくなく、石質のよい摩崖に刻り直されたものが鄭文下碑として現存しています。
※摩崖 天然の岩壁を利用して文字や画を刻したもの。宋代では「磨崖」清代では「摩崖」と表記

鄭文公碑/鄭文下碑/鄭羲下碑の特徴

筆法は、鋭く深く強い円筆で書かれています。
円筆とは、筆管を紙面に垂直にあてて穂先を点画の中に隠すようにして運筆する筆使いです。この書き方で、点画は丸みを帯びます。
円筆で書かれた文字は、ゆったりとして大らかな感じになります。
円筆とは別に方筆という書き方があります。筆管を少し傾けて穂先を外に出して運筆します。点画は角ばった感じになります。
他に円筆で書く作品は、石門銘などがあります。

均一な太さの線、丸みのある画のような篆書体のような特徴や、円筆による線が特徴的な隷書体のような要素が含まれています。

鄭文公碑/鄭文下碑/鄭羲下碑の作者 鄭道昭(てい どうしょう)

北魏の官吏・書家。字は僖伯(きはく)、号は中岳先生(ちゅうがくせんせい)。
滎陽(河南省開封県)の人。

六朝楷書の名手で、清代末には、北碑書の最も重要なテキストとして人気を博します。
日本では、楊守敬の啓蒙により、日下部鳴鶴・巖谷一六らの楷書に影響を与えました。
現在においても、楷書の手本として重要な存在です。
署名されていても無名の人物ばかりの南北朝時代の書家の中で、名と伝が残されている数少ない書家でもあります。

鄭道昭の他の碑

・論経書詩

鄭文下碑を深く学ぶには、鄭道昭の他の作と比較するとよいと思います。
1字の大きさが15㎠ほどあり、力強く雄大な趣きが魅力的です。
磨滅していて、判読しにくいです。

・登雲峰山観海童詩

五言の詩。その風格は、論経書詩のように文字は細いが、力強い作です。

・天柱山東堪石室銘

鄭文公碑/鄭文下碑/鄭羲下碑 臨書のポイント

  • 円勢といわれる伸びやかな筆勢と強い筆力
  • やや横広の字形

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