羅紋箋(らもんせん)とは?特徴や魅力、選び方
書道の紙の中でも独特の特徴をもった「羅紋箋(らもんせん)」。
名前は聞いたことがあっても、実際にどのような紙なのか詳しく知らない方も多いのではないでしょうか。
今回は、羅紋箋の特徴や魅力、どのような作品に向いているのかをご紹介します。
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羅紋箋とは
羅紋箋とは、中国産の画仙紙で、紙を漉く際に使われた簀(す)の目がキレイに見え、これが「うすぎぬ」である「羅(ら)」のようだと名付けられた書道用紙です。
主に漢字作品や近代詩文書、展覧会作品など、鑑賞を目的とした作品制作に用いられます。
大字仮名書には適していません。
一般的な半紙や画仙紙と比べると、作品に独特の存在感を与えてくれるのが大きな特徴です。
羅紋箋の魅力
1. 羅紋箋の特徴を活かした表現
羅紋箋最大の魅力は、特有の作品表現が可能な点です。
柔らかく薄い紙で、ふんわりとした手触りの羅紋箋。
この薄い紙は、にじみが大きく、吸い込み速度も速い特徴があります。筆の動きに敏感で、ニジミやカスレが大きくでます。
2. 墨色が美しく映える
羅紋箋は白色系から生成り色までさまざまな種類がありますが、多くは墨の発色が良く、濃墨・淡墨ともに美しく表現できます。
紙の質感と墨色のコントラストによって、作品全体に深みが生まれます。
3. 作品の格を高める
同じ文字を書いても、用紙が変わるだけで作品の印象は大きく変わります。
羅紋箋は、記念作品や贈答用作品、公募展への出品作品などにもよく使用されています。
羅紋箋を選ぶポイント
にじみの程度を確認する
羅紋箋にもさまざまな加工方法があり、にじみやすいものから、にじみを抑えたものまで存在します。
漢字作品では適度に線が立つ紙が好まれることが多く、近代詩文書では柔らかな表現ができる紙が選ばれる傾向があります。
作品サイズに合わせる
半切・全紙・聯落など、作品サイズに対応した羅紋箋があります。
展覧会用で使用する場合は、事前に規格やサイズを確認しておきましょう。
羅紋箋を使う際の注意点
特に細字作品や小作品では、紙と文字のバランスを考えて選ぶことが大切です。また、試し書きを行い、墨のにじみ具合や筆運びを確認してから本番制作に臨むことをおすすめします。
寺田白雲先生の試筆レビュー
寺田白雲先生に2種類の羅紋箋の試筆をしていただき、率直なご意見を拝聴しています。
墨:玉品 墨運堂 平成13年造
筆:李鼎和 精選長鋒浄羊毫條幅
同一題材を可能な限り同じ同墨・筆致・造形で書いていただきました。
寺田白雲先生のコメント
・汪六吉羅紋箋の感想
標準的な濃度、やや濃いめの墨、淡墨で書いたときも筆のかかりがよく、滑らかな印象で大変書きやすいです。
標準的な濃度や濃墨では分かりにくいですが、淡墨でのニジミの止まりはやや漫然としており、潰れてしまう印象です。
また墨色もややぼけた印象があります。
・本画仙羅紋箋の感想
淡墨で書いたときはあまり感じませんが、標準的な濃度、やや濃いめの墨で書いたときに、紙と筆の吸着性を強く感じ心地よかったです。
ただ初心者には、筆に紙がまとわりつくような感じを受けて、運筆しにくいと感じるかもしれません。個人的にはこの紙の方が好きです。
標準的な濃度や濃墨、淡墨においてもニジミの止まりが適度です。基線も残り墨色もよいと感じました。
比較画像 左が汪六吉の羅紋箋、右が本画仙の羅紋箋



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寺田白雲先生略歴
一心書道会理事長
毎日書道展審査会員
書団響常務理事
日本国際書道交流協会理事長
・直近に開催される個展
寺田白雲書展
2026年7月17-7月20日 10:30~18:30
銀座ヒコヒコギャラリー
東京都中央区銀座4丁目13−11 2F 太田興産
羅紋箋のまとめ
羅紋箋は、紙の表情を活かすことで、作品の魅力をさらに引き出すことができます。
書道は文字だけでなく、「紙・筆・墨」の調和によって完成する芸術です。作品づくりの幅を広げたい方は、ぜひ一度羅紋箋を手に取って、その美しさと表現力を体感してみてはいかがでしょうか。
FAX 072-277-6301
URL http://www.osakakyouzai.com/
E-mail moriki@osakakyouzai.com











