墨の磨り方

書道
投稿日:2020年3月6日
墨の磨り方

墨の磨り方

墨の磨り方は、これから書道をはじめられる方によく聞かれる内容です。
書道作品の制作のために、基本的ではありますが、大切なポイントですので参考になりましたら幸いです。
今後、加筆・修正を加える場合がございます。

墨の販売ページを見る
硯の販売ページを見る

youtube動画で「墨の磨り方」を見る


墨の磨り方のポイント
墨を硯で磨る

墨の磨り方には、決められた固定のルールは無いのですが、書道されてきた先輩方の経験などから有効な方法があります。
以下で墨の磨り方の4つのポイントをあげます。

1.なるべくよい硯を購入する

鋒鋩(硯面の凸凹ここで墨が磨れる)が細かく、よくでた硯を使ってください。

粒子の細かい墨液が得られます。

墨色が美しく、伸びがよいになります。

2.墨を磨る前に硯を水につけておく

硯は、墨を磨る数時間前に水につけておくと、墨となじみやすくなります。

3.墨は湿気を避ける

墨は湿気を極端に嫌います。

墨の保存方法が悪いと使えなくなることがあります。

(割れた状態・モロモロの状態)

4.硯のどこで墨をどのように磨るか

墨は、硯の陸の部分で磨ります。

硯の陸とは、硯の最も面積の広い平面部分です。

硯の陸に、水を少量ずつ落としながら、その水を使って墨を磨ります。

硯の海に溜めた水を墨で陸の方にすくい上げて磨る人がいます。

このやり方を繰り返すと、墨に水分が染み込んで、本来の墨の役割が果たせなくなる場合があります。

硯に対して垂直に立てて磨るよりは、斜めに倒して磨る方がおすすめです。

たまに裏返して表裏バランスよく磨るとよいです。

美しい墨色をだす墨の磨り方

美しい墨色をだすには、墨の粒子が細かくなるような磨り方が求められます。

なるべく気長に力を入れず、墨を磨るようにしてください。

墨の濃度は、どのような作品にするか、どのような紙・筆を使うかなどで調整します。

墨の濃度には、大きく分けて濃墨・中間墨・淡墨の3種類があります。

にじみや墨色の微妙な美しさを表現できる淡墨をつくるときには、特に注意して墨を磨る必要があります。
淡墨は、一般的に叙情的で繊細な表現をする作品に適しています。

淡墨の作り方は、別のコラムで詳しく書いていますので、以下のリンクからご参照ください。

淡墨の作り方

濃墨は、筆の線がストレートに現れますので、書き手の意図や技術をごまかしなく表現できます。

にじみの味わい

にじみの味わいを出したいときには、以下のようなやり方もあります。

1.宿墨を作る

宿墨とは、墨を磨った後に、硯の中で長くためた墨のことをさします。
宿墨を使用するには、発墨もよくないですし、筆をいためる原因になりますが、書道作品制作である意図をもって使用する場合があります。

宿墨は、墨で磨った墨液を自分の好みの濃墨にのばして、長期間保存しておきます。

このようにすると、墨に含まれるニカワが変化し、磨りたてのものでは出せないにじみを出すことが出来ます。

2.膠(ニカワ)を加える

にじみに、ニカワの作用が大きく関わっています。

棒ニカワや液体ニカワは、書道専門店で購入することができます。

墨は、煤とニカワを原料としています。
ちなみに墨液に膠(ニカワ)を加えると、濃度は変わらずに、粘度が上がります。
墨を淡墨で使うとき、膠(ニカワ)を加えると、淡墨色はそのままで、濃墨を使っているような感触になります。

宿墨の濃度や保存期間・ニカワの割合は、ご自分の好みに到達するまで試行錯誤が必要です。

~書道ライフを快適・豊かに~

書道専門店 大阪教材社

盛喜 一輝 KAZUTERU MORIKI
大阪府堺市中区深井中町1994‐3
TEL     072-277-1237
FAX     072-277-6301
URL     http://www.osakakyouzai.com/
E-mail  moriki@osakakyouzai.com
■■■■■■■■■■■■■■■■■