楷書の古典で書道を学ぶ

書道
投稿日:2020年4月3日
楷書

楷書の古典で書道を学ぶ

  1. 楷書の特徴
  2. 楷書の古典
  3. 楷書の古典でおすすめのお手本

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楷書の特徴

形の分かりやすさ

楷書体は、点画や形が分かりやすくハッキリしています。

篆書体・隷書体ほど複雑ではなく、行書体・草書体のように、点画を続けたり、省略していません。

最も書きやすく、見やすいので実用書として最も活躍している書体です。

バランス

楷書体は、一般的に横画が右上がりで、やや前のめりに構成されています。

また中心から左右の画が対称的なものがあったり、そうでないものがあったりしますが、いずれも中心から左右のバランスが整っています。

バランスのよい形は、本来人間が美しいと感じる形であるため、人は楷書を見やすい・美しいと感じるのです。

篆書体・隷書体は、左右対称的なつくりになっています。

楷書体の形は、一般的に四角形で、直線的です。

点画は、水平・平行・垂直なので、端正で構造的に美しいと感じます。

行書体・草書体のような線に動きのあるものはほとんどないので、安定性を感じます。

楷書の古典について

書道を学ぶにあたって、書道の古典が価値あるものとして重んじられてきたのは、以下の条件が揃っているからです。

1.時代の反映

2.独自の個性

3.普遍的な書法

上記のような条件を備えているからこそ、芸術的な価値をもち、書道の資料として現在まで大切にされ続けているのです。

楷書には書風が大きく分けて3パターンあります。

a.六朝の楷書

b.唐代の楷書

c.王羲之を中心とした細楷

a.六朝の楷書
六朝は、中国の南北朝時代、北朝で発達した独自の楷書体の総称です。
書道では楷書の書風の主に北魏の楷書を指します。
造像記墓誌銘張猛龍碑高貞碑摩崖・写経など
六朝の楷書
元楨墓誌銘

b.唐代の楷書
中国の唐時代、楷書の典型が確立されます。
孔子廟堂碑 虞世南・枯樹賦 褚遂良・九成宮醴泉銘 欧陽詢
皇甫誕碑 欧陽詢・孟法師碑 褚遂良・雁塔聖教序 褚遂良
唐代の楷書
孔子廟堂碑
雁塔聖教序
雁塔聖教序
皇甫誕碑
皇甫誕碑
九成宮醴泉銘
九成宮醴泉銘

c.王羲之を中心とした細楷

楷書の古典でおすすめのお手本

上記の通り、楷書といってもいろんなタイプのものがあり、初心者の方にとっては、どの楷書から手をつけてよいか分からないかもしれません。
おすすめしているのは、初唐の三大家のものです。
中国の初唐時代、虞世南・欧陽詢・褚遂良の古典です。
九成宮醴泉銘皇甫誕碑孔子廟堂碑孟法師碑雁塔聖教序
孟法師碑
孟法師碑

楷書を練習するのにおさえるポイント

1.リズム

楷書には、1点1画を明確に書くという特徴があります。
楷書の1点1画には連続性はありませんが、紙面ではなく空間に軌道を介して連絡しています。
この空間と紙面でのつながりを意識すると筆の動きにリズムがうまれます。

2.バランス

楷書にとって、バランスは大切な要素です。
横画・縦画・斜画・直線・曲線など書体を構成する要素を巧みに配列し、安定感を保つ。
このつりあいによって安定感がうまれ、安定感は秩序ある美しさになります。

3.構想

あらかじめ全体のバランスを構想するすることが重要です。
想定なしに書き進めても、つりあいのとれた文字を構成することは容易ではありません。
楷書を学ぶということは、文字を構成する基礎的な構成力を養うことです。
この構成力を養えば、楷書体以外の書体を書くときにもいかされます。

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