色紙を書道用に使う

書道
投稿日:2020年2月17日
色紙のサイズ

第14回目の書道専門店のエピソードストーリーは、色紙です。

色紙には、大きさやデザインが多種ありますが、具体的にどのようなものがあるのか。
色紙に書く上でのルールはあるのか。

書道専門店でのスタッフとお客さんのやりとりを通して、色紙のことをご紹介いたします。

  1. 色紙選び
  2. 色紙を退職祝いに贈る
  3. 色紙のデザイン・紙質
  4. 色紙に書くメッセージ
  5. 色紙のサイズ
  6. 色紙に書くにあたってのルール

書道短編小説 書道用色紙篇

色紙選び

色紙検索朝の出荷作業は、最もパソコン作業に時間を費やす時間だ。

インターネットを使ったお仕事をさせていただいて早15年ほどになるが、いまだにプラインドタッチという技術が身についていない。

40も半ばを過ぎて、ノーブラインドタッチでも、そこそこ速く文章入力出来ることに満足してしまっているのだ。

いつまでたってもパソコンスキルが向上しないのは、その考えに起因していることが自分で分かっているから余計に厄介だ。

そんなことを頭のどこかで考えながら、粛々と仕事をしていた。
そんな時、お見世のドアが開いた。
ショートヘアーで40代くらいの女性、おそらくはじめてのお客さんだ。

「お伺いしましょうか?」

店舗にご来店いただくお客様の道具の選び方には、2通りある。

スタッフに相談して、色々知った上で商品を選びたい人と、自分の目で見て気に入ったものを選ぶ人。

今回のお客さんは、スタッフに聞いて決めたいお客さんのようだ。
なぜそう思ったかは、よく分からないけれど、そう感じたからお声掛けさせていただくことにした。

「退職祝いに書を贈ろうと思っているんですが、どうしようかと思ってまして。

とりあえずネットで調べたら、堺市に書道の専門店があることを知って来てみたんです。」

「ありがとうございます。
いつ頃、お祝いを贈られるんですか?」

「それがあまり時間が無くて。」
そう言って、お客さんは肩をすくめた。

色紙を退職祝いに贈る

大色紙「それでは額装する必要が無い色紙を贈られてはどうでしょう?
額装にかかる時間分を短縮出来て、価格的にも魅力です。
色紙を飾るには、色紙用のお軸やカジュアルな紙製の色紙掛け、額縁などお部屋にあわせて選ぶことも出来ます。」

一般的に色紙は、サインや寄せ書きなどに使われることが多く、卒業シーズンには普段の20%程販売数が伸びる。

書道用に使用する色紙は、オールシーズン需要があり、表装しなくてもすぐに作品として飾れるのは、大きなメリットだ。

「確かに時間も掛からないし、気軽に贈れますよね。
どんな色紙があるんですか?」

少し色紙に興味を持っていただけたようだ。

色紙のデザイン・紙質

色紙「色紙の紙質には、表面に画仙紙や奉書紙などの紙を貼ったものや絹布を貼ったものがあります。
色紙のデザインは、切継のものや、箔や砂子を撒いたものがあります。
色や柄もさまざまなものがありますね。」

そう説明しながら、色紙の棚までご案内する。

「わ〜 、いろんな色紙があるんですね!この桜の柄なんかいいかも。」

もみじなどの柄が陳列された色紙棚から、桜柄の華やかな色紙を手にとった。

色紙は、1枚200円程でさまざまな種類から選べる魅力がある。

色紙に書くメッセージ

色紙にメッセージ「相手の方の好きな言葉を聞いて書いて差し上げたら、喜ばれるでしょうね。」

「色紙には、どんな言葉を書くことが多いんですか?」

おめでたい言葉や人生訓になる言葉、お祝いのメッセージ命名書などが多いですね。」
そう言って、「色紙に書くおめでたい言葉集」をプリントアウトして差し上げた。

ネット上で運営している色紙専門店の色紙屋に「色紙に書くおめでたい言葉集」というコーナーを設けているのだ。

「他には、海外の方にお名前を漢字に変換して、色紙に筆書きしたものをプレゼントする方もおられるようで、反応もよいみたいです。」

「サイズが違う色紙もあるんですか?」

「はい、一般的な大きさの色紙は、大色紙と言います。
大色紙以外にも大小いろいろな色紙がありますよ。」
そう言って、隣の色紙棚を案内した。

色紙のサイズ

色紙のサイズ一般的な色紙:
大色紙
小さい色紙 :
寸松庵色紙小色紙豆色紙カルタ判色紙ハガキ判色紙
大きな色紙 :
F4色紙F6色紙F8色紙F10色紙・F12色紙

「色紙は、サイズもいろいろあります。
大色紙よりも小さい色紙には、寸松庵色紙や小色紙、豆色紙など。
大色紙よりも大きい色紙は、F4~F12サイズくらいまであります。」

「結構あるものなんですね。」
お客さんの中で、ほぼ色紙に決まったようで、メモ書きしながら、矢継ぎ早に質問をしてこられる。

「色紙に書く上で決まりごとってあるんですか?」

色紙に書くにあたってのルール

「堅苦しく考える必要はないと思いますが、一応のルールはあるんです。

例えば上下の区別です。

色の濃淡のあるものは、濃い方が上ですし、雲形や霞形模様は、空間の広い方が上です。

青や紫は、空を連想させる色ですから、この部分がになります。

あと砂子ってご存知ですか?」

「あの細かな金色や銀色が紙面に散っているものですよね。」

「そうですね。その砂子の場合は、広く大きく散らしている方が上で、同じくらいの場合は、空間の広い方が上です。

色でいうと、金色銀色があれば、金が上になります。

補足の説明としては、模様が入っている色紙の場合、色が濃いところや花の芯、動物の目の部分には文字を書くのは避けた方がよいと思います。」

「では、これで試してみようかな。」

手に取られたのは、先程気に入っていただいた桜が描かれた桜の色紙ときらびやかな金色の2枚の色紙。
お祝いに贈るにはピッタリの色紙だ。

贈る相手の方は、どんな反応をしてくれるんだろう。
想像すると、自然に顔がほころんだ。


色紙のデザイン:

切継金雲遠山若菜小花秋草ゼブラパールレインボー露芝水紋天地ぼかしどんすもみじ
e.t.c

色紙の紙質:

機械漉画仙紙・手漉画仙紙・奉書紙・鳥の子紙・コットン紙・正絹

色紙に書く上でのルール

上下の区別

  • 濃淡別  色の濃い方が上
  • 模様別  雲形や霞形模様は、空間の広い方が上
  • 色別   青色や紫色が上
  • 金と銀の配色 金が上
  • 砂子有無  広く大きく散らしている方が上
    (同じくらいの場合は、空間の広い方が上)

書く(描く)のを避けるべき箇所

  • 色が濃いところ
  • 花の芯
  • 人・動物の目の部分

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