書道小説はじめます

書道
投稿日:2019年12月17日
書道用品専門店ブログ

書道の情報が分かりやすく伝わるには?

書道の勉強書道の専門書を読んでみるものの、
堅苦しかったり、難しかったりで
内容が入ってこない、面白くない、
そう思った経験はありませんか?

私がこの書道業界に入って、書道の専門書を読みまくっていた頃に感じていた感想です。

読む冊数ばかりが増えていって、イマイチ頭に入ってこない。
教科書みたいで。

なにより書道の道具や用語の漢字が難しい!
王義之も書道のことを知らない人なら、「おうよしゆき」さんっていう、
日本でがんばってる中華系の人と勘違いしてもおかしくない。

どうしたら、もっと書道を簡単に楽しんでもらえるのだろう、
どうしたら、もっと書道の道具の知識を深めてもらえるだろう、

そんな私の悶々と考えていた結論は、こうなりました。

書道のあれこれを小説風のストーリー仕立てにして、ブログで発信しよう!

書道専門店でおこる日常を小説風に描くことで、書道や書道の道具に関するうんちくを少しでも深めていただければ嬉しいです。
なにぶん素人なので、稚拙な文章表現に関しては、ご容赦ください。
それでは書道屋ストーリー第1回目です。

  1. 書道専門店日常のお話し
  2. 書道業界の現状

書道短編小説 プロローグ

書道専門店日常のお話し

「発送準備出来たから、梱包頼むわな。
配達行ってくるわ。」

店内のスタッフの返事が返ってくるのを待たずに、いそいそと見世を飛び出した。
業務用のワンボックスカー、黒のエブリイに飛び乗って、書道塾の先生の教室へ配達に向かう。

歴史の教科書にもでてくる日本最大の前方後円墳、仁徳天皇陵。
最近では、いつのまにか正式名称が大山古墳となり、世界遺産にも認定されたっけ。
世界遺産のある大阪府堺市、そんな歴史のある街で、私は小さな書道用品の専門店を営んでいる。

スタッフ総勢5人のこじんまりとしたお店で、父が開業して35年程。
長年経営されている大手の書道専門店に比べれば、私たちは新参者だ。

私自身も30歳で異業種から転身して15年、多少の戸惑いを抱えつつ、今日までなんとかやってこられた。
どんな仕事でもそうだと思うけれど、買っていただいた上に「ありがとう」と感謝してもらえるって本当に幸せなことだ。

50年弱の半生で、モノを販売する人、買う人、両方の立場を経験してきた。
両方の立場を経験して思うことは、人はモノを買うときに、その人となりがわかる。
そういう意味では、私は今までよいお客様方に恵まれてきた。
本当にありがたい環境で仕事をさせていただいていると思うのだ。

書道業界の現状

書道業界の現状大学を卒業したのは、20数年前。
運よく業績好調の優良企業に入社することが出来たが、残念ながら現在その会社は、日本国内に存在していない。
流通業界の有名な会社だった。
その会社は、業界の荒波にのまれ、吸収合併の憂き目にあってしまったのだ。
比較的最近まで花形だったその業界は、今では合併を繰り返し、各社生き残りにしのぎを削っている状況だ。

書道業界においても、そんな厳しい環境は例外ではない。
この業界の需要が落ち込み始めてから何年になるのだろうか。

書道業界の先輩方からよく聞く言葉、「昔の書道業界はよかった(よく道具が売れたという意味)」
私がこの業界に飛び込んだときは、すでに斜陽業界と呼ばれており、業界として下降傾向にあった。
毎年のように全国のどこかで、書道専門店や書道系の出版社が倒産したという話しを聞く。
私にとっては、この状況が当たり前だったけれど、よい時期を知っている方々にとっては、悔しい日々を過ごされているのだろう。

現在では手書きの文化が薄れ、パソコンやモバイル端末でキーをタップする習慣が定着している。
小学校では、書道は必須授業で筆に親しむ機会はあるが、小学校卒業とともに辞めてしまう人が多いようだ。

しかし、現在でも書道に関心のある人が多いことも事実。

日々、たくさんのお客様が、こんな立地の悪い書道専門店に足を運んでくれることが証明してくれている。

ここには、書道はもちろんのこと、字を上手に書きたい、水墨画を描いてみたい、故人の供養のために写経をしたいがどのようにはじめたらよいか分からないなど、いろんなご要望やお悩みを抱えたお客様がお見えになる。

お客様の数だけたくさんの出会いがあり、道具の数だけお客さんに知ってもらいたい情報がある。
このブログを通して、書道に関するいろんなことを知っていただけるきっかけになればうれしい。


今回はご挨拶、私と私のお店の紹介をさせていただきました。
次回から書道専門店に来店されるお客様とのコミュニケーションを通じて、書道のいろいろなことを紹介させていただきます。

~書道ライフを快適・豊かに~

書道専門店 大阪教材社
盛喜 一輝 KAZUTERU MORIKI
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